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ハロウィンの起源

ハロウィンの起源は、「サウィン」と呼ばれる古代ケルト人のお祭りと言われています。

古代ケルトでは、11月1日が冬の始まりで、同時に新年の初めでもあります。家畜を牧草地から小屋に戻し、冬と新しい年を迎える節目の日だったのです。当時は、日没を一日の始まりとしたので、サウィン祭は、10月31日の夜から始まりました。

そして、この夜は、異界の扉が開き、死者の霊が家族を訪ねてきたり、精霊や魔女がうろつくと信じられていました日本にお盆があるように、どこの国にも古くから、季節と結びついた死者の祭りが見られます。サウィンは、”盆と正月”を一緒にしたお祭り祭日ともいえます。

一方、キリスト教では、11月1日は、「諸聖人の祝日/万聖節」。殉教者、徳の高い信徒や奇跡を起こした、すべての聖人たちを祝う日です。パレスチナでうまれたキリスト教がヨーロッパに伝播したときに、サウィン祭は、「諸聖人の祝日前夜」としてとりこまれ、Halloweenとなったわけです。さらに古代ケルトで「送り盆」にあたる11月2日を死者のために祈りを捧げる日としました。

ハロウィンは、アメリカにわたり、今のような楽しいイベントとして定着しました。楽しいながらも不気味な印象が付きまとうのは、サウィン祭の名残なんです。日本でハロウィンの市民権を得たのは、つい最近で、東京ディズニーランドで、今やおなじみのディズニーハロウィン衣装仮装のイベントが最初に行われたのが、1997年だったのです。

ハロウィン衣装からみる日常と非日常

ハロウィンの文化を考える時、浮かぶこと。
前回も祭りの日常性と非日常性について少し書きましたが、
もう少し詳しく書いてみたいと思います。

ハロウィンがあまりに不思議でたまらないのは、陰陽を感じるからです。

まず、『日常』の概念としては、
平日、平常、節度、方向性、労働、倹約、真面目、秩序、充足、服従などがあげられます。

そして、『祝祭日』の概念としては、
異常、過度、無方向性、遊戯、浪費、不真面目、混沌、欠如、反逆などが挙げられます。

どうしても、ハロウィンの祭り、現在ではイベントやパーティーですが、
この概念を見てしまいます。特に、ハロウィン衣装の両極性を見つけてしまいます。
ゾンビと天使、魔女やドラキュラなどの陰系と牧師や聖人などの陽系などのハロウィン仮装です。

世界を理解するためには、この対照的な概念なければ、理解できないものなので、
非常に奥が深いと感じます。
反対のことをしっているからこそ、その反対が理解できるというもの。

両極を理解し、往還することで、初めて、全体的な統一感を得ることができるものです。

文化を理解するときに、裏側ともいえる視点を理解した方が、より深く納得できます。

そのような経緯からハロウィンの仮装や文化が好きになってきました。

普段は、そんなことも考えずに、ディズニーハロウィンやらUFJのハロウィーンなどの季節になると
理由もわからずにわくわくしていましたが、そういった、好奇心のある背景も感じていたのかもしれません。

ハロウィンをきっかけにして、世の中の文化を知る導入になればと思います。
不思議なハロウィンにまず、疑問をもつことからスタートですね。

ハッピー ハロウィン☆

ハロウィン仮装の起源

ハロウィンの起源はケルト民族の収穫祭から始まっています。
ケルト民族の新年と冬の始まりは11月1日に始まるので、
非常に大切な日で、サウィン祭りによって、スタートがきられるものでした。
実際にその収穫祭は前日の夜から祭りが始まるものです。

10月31日は、日本のお盆のように、あの世の霊がこの現世に戻ってくる特別な時期なのですが、
同時に悪霊も戻ってくるので、魔除けのために仮面をかぶって、焚き火をして
守っていたとされます。 ハロウィン衣装のコスプレは、仮面と同時に動物の頭や獣皮を被って、行進していたのが発祥となっています。

動物の頭や獣皮なので、当時は非常に迫力のあるものであり、
悪霊を追い払うのに十分な仮装だったのでしょう。

悪霊を驚かして追い払うことが目的だったので、
現在のような天使やディズニーなどの人気キャラクターといった
仮装は同時はなかったのは、理解できます。
なるべく恐ろしくだったのですね。

自分たちを守るというのが、原点で、
決して、自分たちがゾンビや悪霊や怪物などになるということでは
ないのです。一見、ハロウィンが不思議になってしまうのは、
この認識がないからでしょう。

ゾンビや怖い仮装をできない人は、ただ、
自分がゾンビと一体化するのが嫌なのでしょう。

仮装として、ゾンビなどの怖い衣装を『楯』にしていると
考えれば、納得します。
これを知って、ほっとした人も多いと思います。

日本では、ケルト民族のことは全くわからないし、キリスト教でも
カトリックとプロテスタントでは、
ハロウィンに対する認識もちがっていたりもするほどなので、
文化としては、理解しがたいものになっているかと思いますが、
イベントやパーティーとしては、
日本人の気質やおたく性も含めて、ハロウィンは
意外とぴったりとしているのではと考えます。

いずれにしても、ハロウィンを様々な視点を持ちつつ、
楽しめればと思います。

その国その国にハロウィンが与える意味は、違ってきますが、
必ず必要だからこそ、広まっているのだと思います。

ハッピー ハロウィン!

ハロウィンの祝祭の本質とは

ハロウィンを文化や歴史から見ると、
ハロウィンにおいて、シンボルとなるのが、生と死です。
陰と陽でもあるし、日常と非日常でもあるし、
地獄と天国でもある2極が存在してるハロウィンの祭りです。

そして、祝祭でもあり、神話もはいっているのがハロウィンです。

こういう視点でハロウィンをみると、ただのイベントパーティーでは
ないのかもしれない気がしてきます。

ハロウィンは、ケルト民族のサウィン祭とキリスト教の諸聖人の日(All hallows)
が混ざったものがハロウィンつまり、All hallowsの前日eveが
なまって,halloweenと呼ばれるようになったです。
諸聖人の日の前夜がハロウィンという意味になります。

祝祭と言えば、本質的意味で、生贄を神にささげるためにこれを殺し、
そこで生成される混沌とした状態の中で、犠牲を介して神と人、
人と人の区別が取り払われるという考え方は、
人類学やまたは、宗教学の供犠(くぎ)の理論では
そんなに格別に新しいものではない(山口昌男)

ハロウィンの背景には、このような犠牲を伴う作物と動物が存在しています。
ここに生と死が見られます。

また、ケルト民族の収穫祭は、祝祭であるカーニバルともいいますが、
カーニバルの本質は、経済や言語を含む日常的な交換体系の停止であり、
食物の極端な浪費であり、労働の必然性にかかわる遊戯の偶然性に
よって、世界を統合する特権的な無時間の状態です。
日常生活では、異端になるし、排除され、分離・孤立してしまうものです。
ここに非日常と日常が見られます。

このようなことが、現在のハロウィンにつながるとは、
当時の人は、全く想像もできなかっただろうと感じます。
商業主義がここまでハロウィンの原型を変化させるということは、
ここ最近のことで、ハロウィンがアメリカの年鑑に記述されたのが、19世紀の初めです。
最初に「諸聖人の日の前夜」という記述は1500年代が最も古い記述になります。

祝祭そのものが、非常に興味深いものに見えます。
なぜ祝祭が人間の歴史には必ず存在しているのか?
その役割はいったいなんであるのか?
調べれば調べるほど、面白くなってきます。

世の中の文化としての深層心理をみてみると、
秩序ルールなど、厳格になればなるほど、
その逆の力である無秩序と混乱が同時に
広がっていく気がします。

はけ口が必要となるのでしょう。
あるいは、均衡力が働くのでしょう。

そのハロウィンの祭りも
その両極性が影響しているのだと考えると
面白いですね。

その両極性を楽しんで
ハロウィンの仮装を楽しんでください。
天使から悪魔まである両極のハロウィン衣装です。

ハッピーハロウィン!

初めてのハロウィン仮装

ハロウィン衣装は何を着ますか?

今の自分の状態が反映されるだろう仮装の姿がその人らしくていいと思います。

意外と周りが思っている仮装と全然違っていたり、こちらの思い込みで
相手のアイデンティティーを見ているかもしれません。

天使のような童話系のハロウィン衣装を選ぶかと思っても、
ゾンビ風ナースを選んだり、相手の意外な性格を発見できる気がします。

グループでハロウィンの仮装をするのであれば、
お友達と衣装がかぶらないように確認する必要があるし、
みんなで同じ仮装をするのでなければ、目立ちたいものです。

中途半端だと気持ちも中途半端では恥ずかしい気持ちも生じます。
なので、徹底して準備して、本気度の高いイベントに参加するのは、
どうでしょうか?

ある意味、新しいことへのチャレンジかもしれません。
普段の自分を忘れるくらいそのハロウィン仮装のキャラクターに変身して、
なりきって、演じてみると、最初はなれないかもしれませんが、
徐々に演じることの面白さが経験でき、
人前でパフォーマンスすることを病みつきになるかもれませんね。

いきなり一人でパフォーマンスをするのではなく、
ハロウィンパレードなどみんなでできるので、
仮装をしやすいと思います。

仮装を始めてチャレンジして新しい自分の発見になるかもしれないので、
是非、試し気分でもよいので、実際に参加してみてください。

もちろん、本気度の低いゆるーいパーティーでも全然いいので、
仮装を是非してみてくださいね。

Happy  Halloween!